「かよう亭」は、日本の粋を凝縮した和のしつらえで、本格的数寄屋造りの佇まい。宿の文化を大切にし、日本ならではの本物の癒しの空間を、心から味わってもらおうと客室は10室のみ。創業は1978年。当時は40室以上あったが「１日10組が本当のサービスの限界」と考え、思い切って10室のみの宿に縮小したのだとか。

創業は明治20年。こおろぎ橋の開発にも従事した寺井金七によってこおろぎ楼の歴史は幕を開けた。かつてのこおろぎ橋は「行路危（こおろぎ）」と書き。丸木橋だったとか。その後３度に渡って橋は架け替えられ、現在に至っている。こおろぎ橋とともに、鶴仙渓を見つめてきた「こおろぎ楼」。料理屋から湯宿へとその形態を変え、寺井金七の名を襲名しながら現在は7代目が切り盛りしている。

金沢市の中心から10分程でそこはまるで別世界 この2本の滝を 眺めるために造られた一軒宿 「先代が滝を望む風景に惚れ込んで、 　この場所に建てたと聞いています」（女将）